ライシャワーとラバチカンは

疲れやすかったという。それはおそらく自分の内面の深い感情を外に表現できず、内面がいつも緊張していたからではなかろうか。人と争わないということは、何も悩みがないということではない。このような無力性性格の人が一言、自分のいいたいことを相手に対していうのに使うエネルギーというのは、強力性性格の人には想像もつかないものがある。一言いい争うのに一年生きるエネルギーを使い果しかねないのである。たぶん、そのころには、まだ日本ではあまり注目されていなかったと思う。ときどき体のために走っていた人はいるかもしれないが、ジョギングなどという言葉も、まだ日本には入っていないころのことだ。まわりがみなやるものだから、私もジョギングをやってみたのである。ひょっとすると、私はジョギングをやった日本人としては先駆者的な部類に入るのかもしれない。それはともかく、見ていると気持ちよさそうだし、格好はいいしということで、私も流行に遅れまいと始めたのである。「なぜ自分だけが苦しまなければならないのか」と考えてしまうのである。そして、不運を嘆くのである。「悪いことをした奴がひどい目にあうのなら、まだ話はわかる。バチが当たったに違いない。そそっかしい奴が事故にあうのもうなずける。どうせ左右を見ないで道路を横切ろうとしたのだろう。だが、わたしは自他共に認めるほど慎重だった。それなのになぜ、こんなに苦労をしなければならないのか」、どうせ人間"で一生を終えるか、Ⅷ必ず人間"で一生を終えるか必ず人間とはまた、〃どうせ人間″の厄介なところは「やっぱり」がつきまとうことである。「大輔のお父さんです」「あ、どうも、東西新聞の飯田です」洋平はぴょこんと頭を下げた。「佐藤忠広です。家が近くなもんで、差し入れを持ってきました」そういえば、佐藤大輔は福島出身だったな、確か、福島東高だった、と洋平は大輔のプロフィールを思い出す。「おじさん、大輔が取材されてるんですよ」真澄が目を輝かせながら言った。「そうですか。よろしくお願いします」忠広がていねいに頭を下げた。「彼自身もはっきりとはわかっていないようでした。しかし、直感が彼をもっと北に導いていく。ンビアと言っていましたコロの近くだそうです「直感が導いていく?「そうです。あなたが自分は誰か、はっきりとわかり、第七の知恵に進んだあとで、わかりますよ私は二人を見た。二人とも、信じられないほど、穏やかに見えた。「どうしてそんなに落ち着カlルいていられるのですか?と私はたずねた。ている。そしてそすぐに、怒りの一せたよL彼女は激怒していたが彼女の見たこともないほどの強い感情をむきだしにし。わたし中にいままでて叫び声をあげ、部屋の端から。走り回るたびに、逆上の度合いは激しくなってい20端まで走り回ったったのとこづくと、彼女はむなしくドアにどしんとぶつかり、またもう一方のドアに向。ドアろに近かっててい。走っったわたしとしてはもちろんここまで彼女を傷つけることになるなど思ってもいなかったので、自分が引き起こしてしまったことに少なからぬ恐怖を感じていた。政党があまりに強大な力を持つにいたって、いまやドイツは「政党国家」になっていることを批判する大統領は、国民は「生活の安定」を求める一方、政党はひたすら自らの「勢力の安定」をはかろうとするばかりで、構想力をもった指導性を発揮できず、精神的・政治的な真空状態が成立しているのに、なぜインテリは沈黙しているのかときびしく問う。大統領は、社会の強力な力と賢明な頭脳とが政党に働きかけることを求める。二人の智将がほぼ同時に同じ作戦を立て実行に移したのは、ともに現状を正しく認識し、先例にとらわれず合理的な判断を行ったからであろう。しかし、地下に陣地を作り島を要塞化することを思いつくことはできても、それを実行することは容易ではない。その作業が、兵士たちにとってあまりにも過酷なものだからである。特に硫黄島での陣地構築は困難をきわめた。陣地は、砲弾にも耐えられるよう地下咽.別メートルの深さに作られた